自分のつくった作品に自分が入ると……?
自分の作品がステキな景色に入ると……?
どんな楽しい世界になるんだろう!
アプリをつかうみなさんへ
「はいると」は、「自分がつくった作品の世界に入ってみたいな」という思いから生まれました。「タブレットのカメラで作品をとる→自分をとる→写真をはり合わせる」というシンプルなアプリです。写真をとり直すのも、はり合わせる位置や大きさを変えるのも、簡単にできるので、どんどん試していけます。
作品の世界に入るときは、作品をよく見て、どんなポーズがいいか体を動かしながら考えてみましょう。「友だちといっしょに写ったらどうかな」「カメラの向きを変えるとどうなるかな」といろいろ工夫して楽しく作品の世界に入ってみてください。
何かをつくって自分の思いを表すことは、楽しいことです。自分でつくった作品に入ってみることで、「ここが好き!」「こんなところもステキだったんだ」といろいろな発見があると思います。そうした発見を大切にして、自分にとっての「いいな」を増やしていきましょう。
先生・保護者の方へ
図画工作では、材料や用具を使って自分の思いや考えを表す力を育てていきます。
材料や用具、それにともなう技術は、時代とともに変化し、豊かになってきました。粘土は力の加減で成形する素材として、絵の具は色の変化を映し出す素材として、自分自身の感性に応じた形や色を見出し、表現をうながす材料です。テクノロジーや新しいメディアについても、いろいろな使い方を試しながらその特性を理解し、活用できるのではないかと考えています。タブレット端末などのICT機器についても「表現するための用具」のひとつとして使いこなす力を育てたいという願いから、アプリ「はいると」をつくりました。
作品を書き出す際には、肖像権や著作権、他者への配慮などについて確認できる機能を入れています。自分や友だちの作品の中に入る活動も、つくって終わるのではなく、省察を通して、作品が他者の心に働きかける美術の役割を学ぶ機会になればと考えています。人が環境を思う通りに動かそうとするのではなく、試行錯誤の中で道具や材料の特性を考え、その範囲で工夫する。そうした「ものをつくる」という造形思考の基本を身につけてほしいと願っています。
作品に込められた思いを受け止めつつ、活動の中で経験が積み重ねられていく姿も、どうか大切に見守っていただけたらと思います。
おうちでも使えるアプリですので、保護者の方も子どもの作品の世界にいっしょに入ってみてください。子どもの作品から会話が広がっていくことを期待しています。
渡邉美香(わたなべ・みか)
「はいると」監修/大阪教育大学表現活動教育系准教授
専門は美術教育。現代美術の教育における抽象表現の指導方法、教育における映像メディア表現題材をテーマに研究。現在は、表現することの面白さや喜びを全身で感じることを軸に、作品を認め合う鑑賞活動、コンピュータ造形など、創造性を培うアート教育の研究を行う。