KOMA KOMAとは

アニメーションを、
つくって、見て、考える

  • KOMA KOMAは、アニメーションと教育をつなぐことをテーマとして、2010年からアニメーション作家/研究者の布山タルトが開発を続けているコマ撮りアニメーション制作アプリです。
  • 一番の特徴は、素朴でシンプルなユーザーインターフェイス。
    簡単なボタン操作で、子どもたちもすぐにアニメーション制作を楽しむことができます。
  • 思いついたアイデアをすぐに撮影してつくる。
    みんなで一緒に見て、その面白さを味わう。
    そしてもっと面白くしていくためにどうすればよいか、考える。
  • アニメーションを、つくって、見て、考える。
    KOMA KOMAは、そんなシンプルな創造的スパイラルを実現するためのツールです。
  • KOMA KOMAには、コマ撮りのための最小限の機能しかありません。
    様々な機能に彩られたほかのツールと比べれば、貧弱に見えるかもしれませんが、そのような制約が、むしろ子どもたちの創意工夫を促すと考えました。
  • アニメーションの面白さの一つは、コマとコマの<あいだ>に無限に広がる動きの可能性を探ること。
    その面白さを知るためには、たった2コマのアニメーションでも十分かもしれないのです。
  • 砂場や積み木で遊ぶのと同じように、アニメーションの遊びで一番大事なのは、想像力です。
    KOMA KOMAを使ったシンプルなコマ撮りアニメーションが子どもたちの想像を促し、自分たちの世界を表現する楽しさを実感してもらえることを願っています。

布山タルト(ふやま・たると)

東京藝術大学大学院映像研究科
アニメーション専攻教授

1990年代からアニメーション制作を開始。『FRANK』(文化庁メディア芸術祭優秀賞)をはじめ、紙メディアと映像メディアをつなぐ作品を制作。2003年からトリガーデバイス社と共同でアニメーション制作デバイスの開発を始め、国内外でワークショップを行う。2010年にコマ撮りアプリ『KOMA KOMA』を開発。2012年に無料公開したiPad版は世界で200万件以上ダウンロードされている。『アニメーションブートキャンプ』ディレクター。一般社団法人日本アニメーション教育ネットワーク理事。日本アニメーション協会理事。JAAアニメーション・キャラバン代表。日本アニメーション学会事務局長。博士(学術)。

KOMA KOMAの詳細については、
KOMA KOMA LABのWebサイト
ご覧ください。

KOMA KOMA×日文で
目指したこと

スケッチをするように、
気軽に、いくつも、
アニメーションをつくる


  • 「KOMA KOMA×日文」は、「KOMA KOMA」をブラウザで使えるようにしたものです。
    全国の児童が一人一台端末で自由に使えるように、布山教授と日本文教出版が共同開発しました。
  • このアプリでは、修正したり編集したりする機能をあえて省いています。そうすることで、長い物語をつくってもらうというよりは、動きのスケッチをするように、 気軽に、いくつも、アニメーションをつくってもらうことをねらいにしています。
    つくるたびに、ねらった動きになっているか友人と鑑賞し合ったり、それぞれの動き方の違いを比較したり、 自分がどんなことを試してきたのか振り返ったりしながら、アニメーションならではの動きを探求していただきたいと思います。
  • 一人一台端末ですぐに使えるアプリ

    • ブラウザアプリなので、インストール不要ですぐに使えます。
    • WindowsPC、Chromebook、iPadで同じように使えます。
  • アニメーションならではの「動き」
    を楽しめるアプリ

    • 撮ってすぐに再生。動きを確かめて、どんどん試すことができます。
    • 書き出しはGIFファイル。ループ再生で、動きを何度も確認できます。
  • シンプルな機能で「動き」に集中
    できるアプリ

    • 一つ前に撮影した写真が透けて残るので、参考にしながら次のコマを考えられます。
    • 撮影を99コマ/10秒程度に限定。ストーリーよりも動きに着目できます。
    • フレームレートは、日本のアニメーションで一般的に用いられることが多い1秒間8コマに固定しました。
  • より多くの人に使いやすいアプリ

    • 授業で使いやすいよう、作品冒頭にタイトル画面を入れる機能を追加しました。
    • カラーユニバーサルデザインにより配慮した画面の配色へと変更しました。